実例紹介

2017.11.23

本人は嫌がっているけど・・・認知症で家での生活は難しい

皆さん こんにちは 11月も後半になり寒さも厳しくなりました。もう冬ですね。皆さん体調には充分気を付けて風邪をひかないようにしてください。
この季節は入居の相談もいつもに比べて多いです。特にお一人で生活されている方のご家族は冬の生活を心配している方が多いです。時期的なことで言えばこの時期は相談が増えますが、時期を問わず多いご相談が「本人は嫌がっているけど・・・「認知症で家での生活は難しい」という相談です。

本人は嫌がっているけど・・・


●一人暮らしの方で本人は何でも自分で出来ると思っているが実際は出来ていない。
●ご家族と同居しているが日中一人になってしまう。「大丈夫」と言っているが留守中の生活が不安。
●ご家族(娘さんや息子さんまたはその配偶者、お孫さんなど)が支援や介護を行っているが心身共に疲れが出てしまっている。
などなど具体的な内容は様々ですが、ご本人の説得というのは非常に難しい問題だと思います。

様々なケースの中でポイントになってくるのが「認知症」です。

今入居相談にいらっしゃっている方ですが、お母様が認知症で家での生活が難しいというご相談です。現在息子さん夫婦と同居されており、デイサービスや訪問介護を使いながら何とか生活をされている状況です。介護保険でのサービスを利用することでご家族のご負担は軽減されてはいますが介護保険でのサービスでは限度がありますので、全く負担が無くなるわけではありません。今回のご相談では息子さんの奥様の精神的な疲れとお母様のプライドが大きな問題となっています。


お母様はもともとはとてもしっかりされていた方でしたが認知症の状態が悪くなるにつれてそれが逆に家での生活を難しくさせている要因になっています。施設入居に関しては、基本的にご本人の意思を尊重しますが、「認知症」に関してはご本人の意思を尊重するということも困難なケースが多いと思います。

今回のご相談もご本人の意思を尊重することが難しいケースです。更に介護をされているご家族のことも考える必要があります。現状をしっかり把握し、どうするのが家族にとって1番良いのか考えることが必須です。言葉で言うのは簡単ですが、とても労力がいることなので面倒くさくなってしまったり、「もうこれでいいや」と投げ出したくなることもあると思います。

そんな時に第3者が関わることで負担の軽減にも繋がりますし、冷静になって考えることが出来ます。実際に「認知症」の方の入居に関しては少し強引になってしまうことが多いと思いますが何日か生活していくと居心地が良くなったり、しっかり介護をしてもらうことでお元気になられる方もいらっしゃいます。

先のことを想定しながら広い視野でご本人、ご家族のことを考えていくことが重要です。今回のご相談者の方もお母様のこと、奥様のこと、そして自分のことをしっかり把握して広い視野で決断していかなくてはなりません。その時その時のことだけ考えて行動してしまうと本当に大切なものを失ってしまう可能性もあるので是非抱え込まずに気軽にご相談ください。一緒に考えていきましょう。

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