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2018.09.18

介護認定を受ける手引き

介護サービスを受けるためには介護認定を受けなければいけない場合が多くあります。
これから介護認定を受ける可能性がある方は必見です。

介護認定とは?

介護認定は、「どのような介護」が「どの程度」必要になるかを表す指標になります。これは65歳になった際に交付される「介護保険被保険者証」とは少し違うため注意が必要です。

介護認定には7つの段階があります。

要支援1
日常生活の基本的なことは自分で行うことが出来るが、一部介助が必要

要支援2
歩行、立ち上がり等の運動機能が若干低下し、介助が必要な場合がある
要介護1
要支援2よりも運動、認知(思考力や理解力など)機能に低下が見られ、介護が必要
要介護2
日常生活能力が低下し、食事・排泄等についても介護が必要
要介護3
食事・排泄などを自分で行うことが困難になり、全面的に介護が必要
要介護4
要介護3よりも動作能力が低下し、全面的に介護が必要
要介護5
全ての場面で介護が必要。意思疎通が困難である場合もある。

要支援では主に予防のためのサービス要介護では主に維持のためのサービスを受けることが出来ます。

介護認定を受けるには?


介護認定を受けるご本人やそのご家族が申請をされる場合、各市区町村にある「申請書」と65歳で交付される「介護保険被保険者証」または「健康保険証」が必要になります。申請書は各市区町村に相談に行くことで手に入れることが出来ます。

しかし、一人暮らしであり、家族の支援を受けられない場合は

  • 地域包括支援センター
  • 居宅介護支援事業者
  • 介護保険施設(入所されている場合)
  • 病院のソーシャルワーカー

といった場所で手続きを進めることが出来きます。

必要書類を準備した後は市区町村から委託されたケアマネージャーなどが現在の心身や生活、環境等について聞き取りをします。

その後、かかりつけ医が意見書を作成します。
※かかりつけ医がいない場合は市区町村から紹介をしてもらう事が出来ます。

その後、これまでのデータをコンピュータによって判定します。
※聞き取った内容や意見書から、介護に必要な時間を過去のデータに照らし合わせて判断します。

最後に、これまでのデータを医療や福祉、保険の専門家が審査をして決定されます。

申請から判定まで約30~45日程度かかります。

審査結果に納得できない場合

市役所に相談する事で適切な説明を受けることが出来ます。それでも納得できない場合は「不服申し立て」をする事が出来ます。

介護認定の更新について

介護認定は自動で更新されません。
新規認定で申請日から6ヶ月、更新で12ヶ月という期限が設定されています。
期限の60日から満了日までの間に更新の手続きをしておきましょう。また、有効期間内であっても、心身に著しい変化があった場合は「区分変更申請」をする事が出来ます。

介護認定を受けた後は?

介護認定にはそれぞれの区分によって「単位」という物が決まっています。
この「単位」「月々に受けることが出来るサービスの上限」になっており、これを超えて介護保険を利用したサービスを受けることは出来ません。
単位内でどのサービスを受けるのかのプランは「ケアマネージャー」と相談しながら作成します。これを「ケアプラン」と言い、これに沿ってサービスを受けることになります。

その後、区分変更があったり、現状のままサービスを変更、追加したい場合は全てケアマネージャーに相談することで、対応することが出来るようになります。

まとめ

  1. 市区町村の「申請書」と「介護保険被保険者証」を準備し、市区町村に提出 または、地域包括支援センターに「介護認定を受けたい」と相談に行く
  2. ケアマネージャーによる自宅訪問と聞き取り
  3. かかりつけ医による意見書の作成
  4. コンピューターによる判定
  5. 専門家による判定
  6. 介護認定
  7. 「ケアマネージャー」と「ケアプラン」の作成
  8. 介護サービスを受ける

①~⑥まで約30~45日
⑥~⑧まで約30~60日です。
自分にあった介護サービスを適切に受けて、元気な老後を送っていきましょう!
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